キャリアの考え方

リモート環境下での転職活動について

コロナウイルス感染拡大の防止に伴い、
多くの企業がリモートワークを推奨しています。
転職希望者の多くが「リモートワークをOKしている企業」を探している背景もあり、
多くの企業がリモート環境下での採用活動も多種多様となっています。

今回は、リモート環境下での転職活動について書きたいと思います。

まず、転職希望者が自身の希望を確認する前に、
前提としてリモート環境下では、現場で何が起こっているのかを
理解する方が良いと思いますので、少しそれについて触れたいと思います。

リモート環境で仕事をしていく上で、
同様に大きく見直しが入りそうな部分、それは評価です。

今まではオフィスという分かりやすい同一空間にて仕事をしていたので、
社員が「頑張っている」「沢山行動している」というのが比較的可視化
されていました。
しかしながら、物理的にどのような環境で仕事をしているのかを
性善説に乗っ取ってリモートワークをしている状況に変わっています。

つまりは、「頑張っているね」という人は評価されない状況になり、
成果をあげている方が評価される成果主義が加速すると考えられます。

評価は、主には立てた目標・ミッションによりされることが多いのですが、
その目標やミッションに基づく業務についても、成果が求められるように
考えられますし、自らの業務についても「どのように成果を出したのか」
というのが言える人材と言えない人材では差がつくように思います。

もう少し具体的に述べましょう。

今までであれば、
「遅くまで仕事している」「汗流しながら一生懸命やっている」
というのが物理的に見えなくなります。
同様に「テレアプローチを頑張っている」「他職種とコミュニケーションが積極的」
というのも見えなくなります。

前述の内容であれば「本日は20件℡をして3件の担当者接点が取れた」
「~時に他職種の方と●●について話をして◎◎が決まった」などの
アウトプットが少なくとも重要となってくるのです。

これら、リモート環境下での評価される点などを理解した上で
「リモート環境で仕事をしたい」と言っていることを理解する必要があります。

それも理解せずに「リモートワークがしたい」ということだけを
主張すると、「なぜ?」ということになるからです。
それがたとえ「集中できるから」ということであれば、
社内で集中できない理由も一緒に述べられるようにしないといけません。

それらを理解した上で面談に望む必要があります。

現場でどのような事が起こっているか、については他にもあります。

研修などがオンラインで行われることです。

今までであれば、対面で研修などを行う過程で、
その研修担当者と信頼関係を構築することも可能でした。
しかしながら、少なからずオンラインになったことで
「雑談」のような互いを知る過程がカットされる傾向が多く、
そうすると人間性などもわからないので信頼関係構築の
スピードが多少なりとも遅くなることが言われています。

これらを理解した上で、
しかもビデオ面談等で自身をアピールしないといけないのです。

従来の信頼関係構築方法や評価のされ方の変化を
自らがある程度理解した上で、自身の主張を続けていく、
というのは転職活動としての簡単ではないというを理解する必要があります。

また、今までは訪問して面接をしていましたから、
面接者以外にも触れ合う機会も多くあったかと思います。
受付、ドアを開けた瞬間、トイレで出会う方々。
「トイレを見て、その会社の状況を見る」という方も
今後は使えない可能性があります。

その際には、こちらから積極的に雰囲気を知るために
「他の社員との面談」「会社内の見学」などを求めてみるのも
良いかもしれません。
状況が状況なだけに応じてくれない企業もいるとは思いますが、
上記を知りたい意図なども理解していれば、言ってマイナスなことはないと考えられます。

このようにリモート環境下での転職活動、
とりわけ面接活動については互いに難しい点がたくさんあります。
企業運営をする中での弊害も多少はあるようにも思えます。

それらを転職希望者側も理解をしつつ、求めるところを求めて、
条件のすり合わせを行っていかないといけないことをきちんと理解して、
リモート環境下での転職活動をしていくことを強くお奨めします。

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