回答
話としては、
・他部署(マーケティング部署)とコミュニケーションが取れていない
・上長が意見を通してくれなくて、窮屈
という2点の相談でした。
結論から言いますと、そのまま現職を続けるということになりました。
「他部署(マーケティング部署)とコミュニケーションが取れていない」
まずは、仕事内容をお伺いしました。
彼女はエンジニア職でアプリエンジニアでした。
納期や予算を優先して作成したアプリが社内で愛さえていないように感じているようです。
作成したアプリに対して、作成後に他部署がたくさん意見をしてきて、
要望が集まりすぎて、優先順位がつかずに改善作業が進んでいないとのこと。
議論に長けているマーケティング部署とのコミュニケーションが難しいようです。
この相談を受けて、まずは色々な組織にある対立軸について話しました。
営業VS制作
マーケティングVS営業
マーケティングVS制作部門
マーケティングVSエンジニア
エンジニアVS総務
営業VSエンジニア
デザイナーVS営業
…あげれば沢山あります。
なぜ、このように職種間の考え方が合わない場合があるかというと、
どうしても無意識に自分のセクションを意識していることがあります。
例えば、マーケティング部署は「見込顧客」がどのように顧客になるかを常日頃
考えています。
よって、見込顧客に対して武器となる訴求は何か…というのを考えています。
一方でエンジニアはプロダクトの品質を考えています。
創ることも大切な仕事ですから、自身の納得のいく業務を遂行したいものです。
これは会社によって違いますが、それぞれの本来の目的は何でしょうか。
例えば「顧客に感動をしてもらう」
このように最終目的をリーダーがまとめあげるのが最も良いのですが、たとえ1担当者間でもこのような「本来の目的」について話し合ってみるのはどうでしょうか。
この話をすると、何となくは理解していたようで自ら議論をしてみる、ということになりました。
「上長が意見を通してくれなくて、窮屈」
こちらもどのような状況でそう感じているのかをお伺いしました。
すると、「自分がアプリをこのようにしたい」というのを話したとしても
マーケティング部署などに取り合ってもらうことが出来ていなく、マーケティング部署の意向が強く来てしますため、エンジニアとして制作したい方向性とずれてしまうことになるということです。
上長の話をお伺いしていないですから、本来のことはわからないのですが、上司の問題とご本人の問題、マーケティング部署の問題と3つあるのではないかというのをお話させていただきました。
■上長の問題
もしかしたら、上長は意見をきちんと通した上で通らなかったのかもしれません。
もしかしたら、上長は意見を他部署に通すのを忘れてしまったのかもしれません。
もしかしたら、上長は意見を通す必要のない意見だと彼女の相談を感じたのかもしれません。
いずれにせよ、動いたか動いてないかにせよ、コミュニケーション不足であることは明白です。
彼女から上記のように「どの行動をしてくれたのか」を確認してから上長を非難する方が良いと思います。
■彼女の問題
自ら意見をした後に、それがどうなったかのフィードバックを上長に求めることが出来ませんでしたか?
自らが直接マーケティング部署に意見をすることはできないですか?それはなぜできないのですか?
自分がそのように感じていることを上長とコミュニケーションとっていますか?
とっていない場合はなぜとっていないのでしょうか?
■マーケティング部署の問題
作成後に元々意見をする流れで制作が行われていたのでしょうか?
どのような思いや基準で改善を出しているのか、エンジニアとコミュニケーションを取っているのでしょうか?
その改善は品質・費用・納期、どんな視点・優先順位で指摘をしたりしているのでしょうか?
それはなぜその基準なのでしょうか?
このような彼女自身の問題である可能性を指摘しつつ、
彼女だけの問題でもないことをお伝えさせていただきました。
すると、彼女も何となく考えていたことが明らかになったようでスッキリした表情を見せてくれました。
このように職種間のトラブルで悩むことは、実はどこの職場でも起こっています。
先に述べたように、無意識に自分の職種の日々やっていることのみを肯定し、
様々な視点で考えることが出来ていないことが多々あります。
各人がどのような視点で物事を捉えているかを冷静に考え、
自分自身が行動をしてから、自身の今後を考えた方が良い場合も多々あります。
まずは、冷静に事実と感情を分けて整理していくことをお奨めします。
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