回答
話としては、
・従業員満足度向上のための仕組みを取り入れたい
・経営陣が動いてくれない
という2点についての相談でした。
結論としては、メリットを改めて提示してみるということになりました。
「従業員満足度向上のための仕組みを取り入れたい」
まずは、Aさんの仕事内容とその経緯についてお伺いしました。
Aさんは、企業の人事担当者。
日々採用活動に加え、社員の方々のフォローに努めています。
従業員満足度調査などを行った際に、ある部門の満足度が低く、
原因として考えられるのは、社内でのコミュニケーションがあまり起きておらず、
コミュニケーションを活性化させる必要があると考えました。
そこで目を付けたのが社内用SNSを運営しているサービス。
これを活用していくことでコミュニケーションが活性化すれば、
従業員の満足度があがると考えて提案をしているようです。
現状の課題を提示して、解決策としてのサービス導入ということで
自信を持って経営会議の場で提案するも、イマイチな反応で、
「社員にまずは現状を聞いてみよう」ということで終了してしまいました。
「経営陣が動いてくれない」
動いてくれない、という状況についてもお伺いしました。
経営陣がその後「確認してみる」ということになりましたが、
全然音沙汰がないようでした。
日々忙しそうにしている経営陣を見ると、自身の主張とも思われかねないので、
中々リマインドなどが出来ていないようでした。
この状況に嫌気がさしていて、経営陣に対しても不満があるようです。
ここで以下のようなことをお話させていただきました。
まず、本件についての期限は明確なのか?
経営陣から提示されなくとも、提案者から提示はしていないのか?
経営陣も基本的には会社の成果があがるような取り組みを
イメージ出来れば導入してくれるかもしれない、という前提に立ち
本サービス導入のメリットやデメリットなどの共通認識を持つ方が
良いのではないか?
こちらに対しては、「そこまで細かくは出来ていないかも…」ということ。
1回で提案が通り、実行にうつること自体は稀です。
互いに本当に必要だと思うのであれば、その後も動き出すはずです。
繰り返し、その必要性を説いていかないといけないという話をさせていただきました。
そもそもの課題を解決することで何に繋がるか?
という意味でのメリットをきちんと話さないといけません。
ついつい、本件でいうとコミュニケーションが活性化する、
サービスを導入する、というのが目的になってしまうことで
本来の課題に目が向かなくなってしまうことはよくある話です。
これらの話を通じて、再度提案してみるという運びになりました。
本件についてもそうですが、各職種・立場によって
優先順位や見ている景色が異なります。
今回で言えば、経営陣は重要性や必要性を強くは感じていなかったのではないでしょうか。
さらには、Aさんの日々の業務からの成果であったり、
提案者自身の信憑性も見られているものなので、日々の行動や成果からも
自身が実現したい世界を作り上げるには必要であったかもしれません。
何事も、「考えてくれない」という形で不満のみがたまっていくことを
受け入れず、必ずそこには何かしらの理由があるはずです。
きちんとまずは、
その受け入れない理由に目を向けて順を追って対処していくことをお奨めします。
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