著者も国家資格キャリアコンサルタントではありますが、
どうにもこうにも世間のイメージは「転職のアドバイザー」となるので、
そのことについて、少し書きたいと思います。
まず、初めにキャリアアドバイザーについて。
キャリアコンシェルジュという言葉を使われている場合も多いかと思います。
主には人材紹介・転職エージェント等で活用されている言葉です。
人材紹介会社には、簡単に分けると
①RA(リクルーティングアドバイザー/法人営業)
②CA(キャリアアドバイザー/個人営業)
という2つの職種があります。
①は主に、法人担当として人材募集をしている企業の担当者です。
企業のキーマンと課題を通じて、求める人材要件の擦り合わせをしたりして求人を獲得してきます。
企業との関係構築を通じて、その場限りの人材獲得にならぬよう長期の関係性を構築します。
②は主に、個人担当として求職者に人材募集している企業を紹介する担当者です。
求職者との面談を通じて、自社①とのコミュニケーションにより最適な企業を紹介します。
この②で、キャリアコンシェルジュという言い方をしたり、以前はキャリアコンサルタントという言葉が使われていました。
この①②をマッチングさせる仕事が人材紹介・転職エージェントの仕事です。
そうです、それが仕事なんです。
現在は、多くの企業で人手不足が起こっているため売り手市場と言われています。
基本的に業界自体は伸びているのですが、
①も「良い人が欲しい」と考えていますし、
②も「良い企業が良い」と考えています。
これをマッチングさせるのは非常に難しいと多くの営業担当者がおっしゃっていることです。
最近では①②を同じ担当者がやることも増えているため、
個人と企業を繋ぐサポートを強化してくれる(どちらにも歩み寄りしてくれる)営業担当者も
増えていると思います。
私自身は、転職エージェントのお仕事自体は素晴らしい仕事だと思っていますが、
求職者側としては「マッチングするのが仕事」というのを少しだけ認識しておくと良いかもしれません。
一方でキャリアコンサルタントについて。
キャリアコンサルタントは前述の通り、②の方も使えない独占名称となっています。
「キャリアコンサルタント」名称独占について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198324.html
(それ自体が何か効力をもたらすものではないので、多少中途半端なものになっていると
著者は感じてはおります。)
キャリアコンサルタントの仕事内容は、
1.職業選択の支援や助言
2.職業生活設計
3.職業能力の開発や向上
と言われています。
どうしても「1」のイメージが強いので、著者も「簡単に言うと…」などと話して1を
伝えることもありますが、2.3について一緒に検討する、というのが特徴です。
相談者の方が求職者でない場合も多く、「仕事上の悩み」や「これからの心配」などを
抱えていることにお答えすることもあります。
ですから、キャリアコンサルタントのやる仕事は、
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと
と定義されています。
マッチングしたり、「転職」「就職」「異動」などをしてもらうことがゴールではないのです。
海外では、キャリアコンサルタントがかかりつけ医のように各ご家庭にいることもございます。
ご自身の人生について、気軽に相談できるコンサルタントがいるのです。
素晴らしい文化だと思います。
また、キャリアアドバイザーの方は、ある意味で先へ導いてくれますが、
キャリアコンサルタントの方はよくも悪くも「自身で決断すること」の重要性を促します。
ですから「聴くこと」「決断するために支援すること」などの訓練を受けています。
これらがそれぞれの特徴になります。
ご自身の状況に合わせて、相談してみるのはいかがでしょうか。
勿論、転職エージェントや人材紹介業のアドバイザーの中にもキャリアコンサルタント資格を保持する方も増えていますので、そんな点も少し気にしながらご自身にあった方に相談してみるのはいかがでしょうか。
オススメ転職サイトや転職エージェントに無料登録してみたい方へ