回答
話としては、
・上司に営業活動について提案している
・職場に対する不信感がある
という2点についての相談でした。
結論としては、転職を検討するということになりました。
「上司に営業活動について提案している」
まずは、仕事内容と提案している内容についてお伺いしました。
彼女は、ホームページの制作を獲得する法人営業活動を行っていました。
日々、タウンページなどを活用して「ホームページが必要そうな法人」を片っ端からテレマーケティングでアポイント獲得をする仕事のようでした。
1日8Hの労働時間も残業が多かったようですが、
上長の方が獲得しやすいような見込み顧客を探す、テレアポを1日で8H命じられることが
多かったようで、毎日疲弊しながらも続けていたようです。
時には、アポイントを獲得して契約に至ることもあり、
その見込み先から感謝されることはやりがいに繋がるものの、
どうしても毎日テレアポをゼロから続ける営業活動に疑問を感じられていました。
ある時、上長に対して以下の内容を提案されたようです。
「このような非効率な営業活動ではなく、顧客から問い合わせが来るような仕組みを考えたらどうでしょうか?」
既に同僚の疲弊も感じていて、自身も疲弊していることから必要とされる方に必要です、と問い合わせを受ける、通称インバウンド営業に切り替えるのはどうか?というのを提案されたようです。
しかし、上長は「獲得するのは最後は自分(上長)だから」ということで聞き入れてもらえず、ずっとその後もテレアポを続けているようでした。
本件は、営業会社ではあるあるの内容です。
上長がどんな意図で話しているか、ハッキリとは理解できないのですが成長の機会が多少奪われているのは明らかでした。
私からできることとしては、著者も営業出身なので上長の一定の気持ちはわかる一方で、
営業の世界もインバウンド傾向にあるため、問い合わせ窓口をつくるのは業界としてはごく自然のことであり、他社を考えてもよくあるということ。
さらに上長側にメリットが伝わっていない可能性もあるので、
上長がどんな気持ちでその発言をしているのかきちんと捉える必要があること、
などをお知らせしました。
また、疲弊している気持ちも理解できるので、その気持ちには同調させていただきました。
話をしたことで多少はすっきりしている様子でしたが、
上長のとおり一辺倒な回答に、再提案する余力がないという風に見てとれました。
「職場に対する不信感がある」
この不信感の要因についてもお伺いしました。
勿論、前述の上長に対する不信もあるようでしたが、
アポイントの数を「ノルマ」として捉えている会社なので、「アポをとるまで帰らないでやれ!」という形のようです。
それを止めようとしない社長や総務関連部署にも不信を感じているようです。
勿論、これも現場にはおりませんので、どのようなニュアンスで上長の方・社長・総務部門がいるかは確定が出来ない話です。
勿論彼女の感情には寄り添いましたが、事実として「勤務時間」がどうなっているのかを
お伺いしました。
すると、朝は8時頃から出社をし、始業の9時までに℡リストを確認し、
夕方までテレアポを続ける。その後は、アポイント獲得をした会社の調査を始めて翌日以降の準備などをする。
この繰り返しで会社を出るのが22-23時になることが多かったようです。
「営業活動の仕方」に加え、「勤務時間」も彼女には重くのしかかっているようでした。
多少感情的にはなっていましたが、事実として勤務時間の多さは問題として捉えることが出来ることをお話しさせていただきました。
世の中の営業会社は、インバウンド傾向だとうこともお知らせしましたが、
働き方改革ということで企業によっては残業時間を制限したり、業務を分散させるなどを通じてより成果の高い仕事に迎えるよう生産性向上にまい進している企業も増えてきています。
その事実をお話しさせていただいたところ、
ご自身の中で「やはり…」という気持ちになったようでして、
ご自身で転職活動をすることを決断されたようでした。
このように、悩んでいることを吐き出してスッキリすることもございます。
また、他社の近況などは自身では見えにくいことですから、転職エージェントなどの
直接相談やキャリアコンサルタントへの相談で見えてくることもございます。
目の前の問題を「聞いてほしい」ということもあるかと思いますので、
感情と事実をきちんと違うものと捉えて起こっている事実に注目してみるのを
お奨めします。
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