回答
話としては、
・成長をしたい
・安定した職場で働きたい
という2点についてのご相談でした。
これも立派な希望ではありますが、まずはそれぞれについて
漠然とした希望ではあるので因数分解をしていきました。
「成長をしたい」
「成長をどのようなときに実感できるのか?」をお伺いしました。
すると…
・出来なかったことが出来るようになる
ということを指されていました。
では、「出来ないこと」は何でしょうか。
話を伺っていくと、法人営業をされている中で客先での立派なプレゼンが出来るようになりたい、とのことでした。
現職でもプレゼンの機会はあるのですが、何回か失敗をしてしまったことで先輩や上司にその機会を与えられず、毎回自身は資料作成ばかりになってしまったようです。
自分自身で資料を作成して自らの手でプレゼンする機会を得て挑戦していきたい意向が見えてきました。
一方で、「プレゼンができるようになる」ことだけが成長実感というわけではないはずです。プレゼンができるようになった先にどんなことがあるのか?それらが出来るようになりたいのか?など、少し客観的に「自分なりの成長」を考えてみる必要はありそうですから、そこはご自身の宿題として検討していくことになりました。
「安定した職場で働きたい」
この「安定」は何を指しているのでしょうか。
話を伺っていくと、ボーナスが非常に少額ということがあったようでした。
ただ会社に問題があるわけではなく、個人成績の結果がボーナスに反映される仕組みを採用している会社で少額だった、とのことでした。
若干の本人自身の甘さを理解しているものの、ボーナスは基本給の●倍、もしくは会社業績による一律支給など自身の成果がすべて反映される形態を望まないとのことでした。
自身が成果を出すことへの自信のなさも少しうかがえました。
これらは会社の仕組みの話なので、求職者がコントロールできない点ですが、会社制度として賞与支給ルールなどを把握していく必要はありそうです。
但し、会社側の視点としては「成果を出していない人よりも出している人に賞与を多く支給したい」と考えるのは、普通のことですからその点は把握しておく必要があります。
よって、
・法人営業で客先プレゼンの機会がある(但し、その先も検討はしていく)
・ボーナスは一律支給される会社が良い
という希望条件が明らかになりました。
また、非常に疑い深い性格もあるため、企業口コミサイトなどを勧めました。
多少、事実と反することもあるかもしれませんが、現役・退社した社員が書き込みをした口コミサイトですから企業の事実を垣間見ることができるからです。
特にボーナス(賞与)の支払い関連については、近年関心の多い事柄ですから記載があることも多いため、ある程度先に把握することが可能です。
ほどなくして、彼は転職サイトに登録をし、上記2点を念頭におき面接官にも確認をしながら大手不動産仲介会社に転職を成功されました。
今では、自身が望んでいた企業先でのプレゼンに切磋琢磨し、会社業績連動での賞与支給に満足されているようです。
まずパッと思いつく発言の背景にある思いを考えていきましょう。
そうすることで本当に望むものが見えてくることもあります。
彼自身も「望むものが整理された」と満足されていました。
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