キャリアの考え方

自らの「経験」を語るために、体験と経験の違いを知る

今回は「経験」と「体験」の違いについて少し書きたいと思います。

「経験」という言葉は、日々就業する中でも面接する中でもよく利用する言葉です。

「~の経験はありますか?」
「~の経験があります。」
「培った経験を活かして~することが出来ます。」
「~は体験程度です。」
「~を体験したことはあります。」

など、使うことも多いのではないでしょうか。

何となくこれらを比べると時間軸を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

こんなイメージを持つ方が多いと思います。

体験というのは、その場だけのことで、1回限り。
経験というのは、少し長く体験したり、何かを得たりすると経験になる…

実は時間軸ではありません。
客観的か主観的かの違いです。

「体験」とは客観的なもの

体験とは、客観的なものでありますから、皆が同じ「体験」をすることがあります。
人によって違う、ということではありません。

自身と友人が旅行で世界遺産を見に行ったとしましょう。
そこには古代に建築された建造物があり、それを見て視覚的刺激を受けるでしょう。
自身も友人もカメラで写真を撮ったりして思い出を残しました。
いずれも視覚的刺激を受けました。
これが「体験」です。
二人とも同じ体験をしたのです。

「経験」は主観的なもの

体験との関係性は、体験に対して感情や感覚やその人なりの答え、
価値観などがまつわったものです。

例えば、自身が交通事故で大切な方が事故にあったことがあるとしましょう。
その方は、その道を見た時にその大切な方を思い出し、思いをはせるはずです。
一方の方はその道を見ても何も思いません。
むしろ、まっすぐの綺麗な道で車で走ったら気持ち良いだろうなぁと思いをはせます。
これが経験です。
経験とは主観的なものですから、全員違うものを持っていると考えても過言ではありません。

「経験」は人によって違う

上述したように経験は、その方の感情・感覚・答え・価値観がのっかったものです。
人により、経験は物理的にも違うことが理解できるのではないでしょうか。
「自身の経験を話す」ということは、出来事に対して自らの感情・感覚・答え・価値観が
乗っているものです。

ですから、「人と同じ経験」というのは、「似た経験」はあっても全く同じ経験というのはないのです。

それを踏まえて自分自身がどんな経験をしたことがあるのか、考えていきましょう。
人と同じである必要もありませんし、その方自身のものです。
それを整理して、自らを把握することで今後の道筋を描いていきましょう。

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