回答
話としては、
・Webデザイナーではなく、Webディレクターをやりたいと感じている
・上流の仕事をしたい
という2点の相談でした。
結論から言いますと、Webデザイナー兼ディレクターへの挑戦をすることになりました。
「Webデザイナーではなく、Webディレクターをやりたいと感じている」
まずは、なぜこのように感じるようになったかをお伺いしました。
彼女の会社内では、マーケティング→ディレクター→デザイナー→エンジニア…
という形でディレクターから指示が飛んでくることが多いようです。
ディレクターと相談をしたり、エンジニアと相談をしながらWebサービスを構築しているようです。
コミュニケーションの中で、双方(ディレクター・エンジニア)の意見が食い違うことが多く、ディレクター寄りの意見に合うことを常々感じているようで、エンジニアとのコミュニケーションの難しさ、専門用語などの理解の難しさを感じることが増えていたようです。
そこから、自身も「デザインのわかるディレクター」というポジションを目指したいということを考えるようになったようです。
その思いについては、とても良い考えではありますので共感しつつ、
事実として「ディレクターになっても同じことは起きうる」というのはお伝えしました。
ディレクターになっても「マーケティング・デザイナー」に挟まれると考えると
マーケティングの意見、デザイナーの意見が相反することが起きます。
ですから、「片側の意見と合わないから」というのを職種を変えたい第一の理由にしないことなどを確認することに時間を使いました。
彼女自身は「Webディレクターの仕事内容」にも興味を持っているようでしたので
それは尊重するということで一旦、着地しました。
「上流の仕事がしたい」
こちらについても、意図や解釈を確認していきました。
社内で、デザイナーの地位があがっていないように感じているようです。
彼女が考える上流の仕事とは「営業」など数字を直接動かす職種だと感じているようです。
デザイナーは「作成者」として見られているような気がして、いまいちそこが納得がいっていない様子。
だからと言って、「営業職」を自身がやりたいわけではありません。
少しでも「数字を扱う」という面で「Webディレクター」への興味もあるようです。
まず、「数字を直接扱うから営業が上流」という考えは違うことをお知らせしました。
会社によっての解釈はあるのですが、基本的には経営やマーケティングが最も上位にあり、
その販売方法・流通方法の1つとしての営業職であります。
数字がわかりやすく現れるのは営業職の醍醐味でも難しさでもありますが、
決してそれが最上位ではないというのは理解する必要があります。
そこで、考えてみたのは「デザイナーは本当に数字を扱えないのか」という点です。
いわゆる「デザインのみ」を行う方はあまり数字を扱わない方もいらっしゃいますが、
コーディングや改善作業などを扱う方が「ページスピード」「ユーザーの離脱率」「転換率」などの「数字」に関与することだってあるはずです。
無理に「売上が…」と話すのを「数字」と捉えないで、日々の業務の延長で
自分の業務が数字に表れることを把握するのが良いのではないか、という話をさせてもらいました。
こちらについては凄くしっくり来たようでして晴れやかな表情を見せてくれました。
今回のように、「Webデザイナーが扱う数字」についての相談は近年多くなっています。
デザイナーが数字を扱うことは多くの業界で増えており、数字化できるデザイナーが
欲されているのも確かです。
自らの環境のみを見て判断するのではなく、外の主流なども知ることで社内での動き方も
変わってくる可能性がありますので、少し外からの情報を意識してみるのをお奨めします。
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