回答
話としては、
・今年は、採用活動がうまくいった
・来年は、今年の倍の人数を採用する予定で不安
という2点についての相談でした。
結論としては、今年の振り返りをきちんと行うということになりました。
「今年は、採用活動がうまくいった」
まずは、彼女に現在の仕事内容についてお伺いしました。
彼女はゲーム制作会社の新卒採用担当をされています。
趣味であるゲーム会社で人事業務ができることになって5年目。
日々、採用でかかわったメンバーが成長していって、
社内で活躍し、社会に対してゲームをリリースしているもを見るのが
とてもやりがいに感じているようで、とても楽しそうに話してくれました。
今年は、彼女1名で10名ほどの採用確定にもっていくことが目標であり、
それを死に物狂いで達成をしたようでした。
自身で大学生をスカウトできる場に行ったり、
就職サイトへの登録や返信作業、書類選考や面接実行やセッティングなど。
主には自身についたアシスタントがいるくらいで実質1名で完遂したようでした。
そこで採用することが出来た10名の内定承諾が終わり、
無事入社することになり、達成感を大きく感じているようでした。
「来年は、今年の倍の人数を採用する予定で不安」
今回の悩みの根幹についてお伺いしました。
会社の成長に伴い、来年は20名採用したいという目標が会社にあるようでした。
今年10名を達成することが出来たので上長などから「できるでしょう」という風に思われてしまっているのを気にされています。
漠然とした不安が彼女を襲っているように、表情から感じ取れました。
まずは、この不安をいきなり取り除くよりは、具体的に不安に感じていることを
考えてみます。
すると…
・今年でさえも、いっぱいいっぱいだったのに出来る気がしない
・上長は私の頑張りを評価してくれていない
・やったことがないので、不安に感じている
というように、業務内容面ではなく、気持ちの問題で悩んでいることが多いように見えました。
物理的に「できます」というアドバイスは、もちろんできません。
そこで、お伺いしたのは、「今年の振り返りはやってみましたか?」ということでした。
今年の10名は何をして、誰の助けを得て、どのように達成していったのか。
これらを少し明らかにすることで、自分の行ったことに自信を持てたり、
具体的に助けを必要とする点を上長に話したりすることもできるのではないでしょうか。
これは、職務経歴書を書いていくような作業にも似ています。
具体的なわかりやすい数値で表せる成果に対するプロセスの明確化です。
すると、「~社に~の連絡をした」「社内のBさんに●●を手伝ってもらった」
「面接はCさんと手分けして行った」等々、多く出てきました。
これらを時系列に並べて「人数が増えることによって大変になるポイント」を整理し、
具体的に「ここは助けてもらわないとできない」というのを明らかにしていきました。
すると、不安に感じている点が具体的になっていき、少しずつ気持ちが晴れていきました。
今回の件は、転職する・しない、ではありませんでした。
彼女が仕事をする上で、普通に悩んでいることについてお話をお伺いしました。
これらを1名で悩んでいると仕事が嫌になってしまうかもしれません。
しかしながら、誰かに相談することで解決策が見えたり、
せっかく楽しんで行えている仕事に向き合わないまま、転職をしてしまいかねません。
まずは、悩みの根源を探していき、現職ときちんと向き合ってから転職を考えていくのをお奨めします。
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