相談者の声

【相談】Fさん30代男性 「所帯を持ったので今後が不安。順当に給与をあげたいです」

Fさん30代男性
Fさん30代男性
「所帯を持って、今後を考えると将来が不安。
年々順当に給与があがっていく会社に転職したい。
業界は落ち込みがなく、人に関連するところが良い」

回答

話としては、
・所帯を持ち、将来が不安
・年次によって給与があがる会社
・安定業界かつ人に関連する職業
という3点についてのご相談でした。

結論から言いますと、「介護関連の会社に転職」ということになりました。

「所帯を持ち、将来が不安」

結婚・出産・引っ越しのタイミングで転職を考える人は多くいらっしゃいます。
ただ現実だと「嫁ブロック」という言葉があるように、前向きな転職にも関わらず、「転職」ということに対して後ろ向きな反応をされる方もいらっしゃるようです。

今回は、「会社将来が不安なのか」「自分の将来が不安なのか」から伺っていきました。

すると、「いずれも不安」とのこと。
不安の要因を明らかにしたいのですが、漠然としていることがほとんどでした。
給与の変化がこの数年ないこと・賞与が下がっていっていることなどから、会社に不安を感じているのが「将来への不安」に繋がっているようでした。

会社の将来性を考えるときには「市場規模」という考え方も便利です。
市場規模が拡大傾向(成長)なのか、そもそも成熟して大きいのか。
はたまた、もう成長が見込めない市場なのか。
これらに給与や業績向上も比例することも多いので、その部分の説明からさせていただきました。

現職は「市場規模の縮小により、会社業績も悪化」している事実が分かり、少しクリアになったようです。
会社業績低迷から、ご自身の不安にもつながっていることがわかってきました。

「年次によって給与があがる会社」

続いては、「年次によって給与があがる」というお話です。
相談者は30代後半。
40歳になる前に真剣に考えたようでした。
今までは実力主義の会社にいて、実力ではどうしようもない、
というのを今の会社で感じていたようです。

年次が基準となって給与があがっていく会社は今でこそ減ってきていますが、それでも尚そのような会社があるのも事実です。
経験が年次と比例する業界であったり、同族経営会社などには年齢給なるものも未だに残っています。
年齢給狙いで考えていくのは、現代において現実的ではない事実を把握する必要もあります。
但し、年齢ではない指標として、会社全体業績があがっているからこそ、年次に比例して給与をあげていけるような商社・金融業界などがあるのも事実です。
しかしながら、ご希望としては「人」に関する業界であるということで、少し合っていないかもしれない、などをお話しました。

但し、年次に合わせて給与があがるという事実を、平均勤続年数が長いということに置き換えて、そのような会社では「待遇面の満足度も高いのではないか」と仮説を立てて、考えていくのは良い考えの1つではないか、と思います。

「平均勤続年数が長い=満足している」という仮説の元、
平均勤続年数が長い方が在籍している会社も探していくことになりました。

「安定業界かつ人が関連する職業」

安定業界というのは、どういう業界イメージがあるか?から
伺っていきました。

これにご本人としての明確な答えはなかったようです。
大企業という考えであれば従業員5,000名以上、などのある程度の概念はあるものの「安定企業」というのは昨今なかなか言いずらい世の中です。
大手や安定企業と言われている企業が倒産することも起きているからです。
そこはご本人も理解出来たようでした。

但し、上述の通り「市場規模」という観点で成熟していて大きな業界はそれだけ売上をあげる規模があるわけですから、1つの参考値にはなります。

また、「これからの日本」などを考えてみてどこが成長しそうか、
衰退しそうか、を考えるのも良い視点と言えます。

それらの意味で「今後も成長していきそう」というのを安定業界と見るのは、1つ考え方としてあるのではないか、とお話させていただきました。

また、「人に関連する職業」というのも漠然としています。
多くの業種が「人が関連する」からです。

人に関連するというのはどのようなイメージをしているかを伺っていきました。

人材業界などをイメージしているのかと思いましたが、伺ってみると、「何かをしたときに笑顔になっているのを目の前で見れる」という仕事イメージなどの具体的な話が出てきました。

また、自身のご両親と触れ合う中で介護という業界への興味も沸いているとのこと。
実は、自身の中で業界イメージもあったようです。

これで、「成長が見込める業界」「平均勤続年数が高い」「介護関連の業務」などの転職先を探すための、自分なりのワードが固まっていきました。

ほどなくして、求人広告を見て応募をし、内定を獲得することができました。
その際には、これら検討に至った経緯やご自身のご両親の話も面接等ですることが出来、動機もしっかりとしていったようです。

転職への興味は漠然とした気持ちからスタートするものです。
それらを「なぜ?そう感じたのか?」と自問自答していくことで本当に求めているものが明らかになることもあります。

ご本人も良い転職活動が出来た、とのことでした。

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