回答
話としては、
・現在は派遣社員であるが、正社員になりたい
・安定をして不安を拭いたい
という2点の相談でした。
結論から言いますと、雇用主にきちんと確認するということになりました。
「現在は派遣社員であるが、正社員になりたい」
まずは、現在の就業体系や仕事内容をお伺いしました。
彼女は某大手派遣会社から派遣され、現在はメーカーの営業事務をされていました。
日々営業の方が顧客に提案する資料作成や契約書の作成、さらには来客時のお茶出しなど、特に細かく業務の範囲を決められていないまま、事務全般の色々な仕事をしているようです。
入社して2年が経ち、周りの正社員採用の女性を見ていると、自分と比べて忙しくなさそうなのに正社員採用されていることに対して憤りを少し感じているようです。
派遣元から正社員についてのことなどは当然話が出ないですし、
雇用主からは契約更新の連絡くらいしかなく、正社員の話になるイメージもないようでした。
正社員になると賞与支給もあり、主にはそれが羨ましいという話をしてくれました。
「安定して不安を払拭したい」
続いて、彼女の考える安定や不安について教えていただきました。
彼女は1人暮らしをしているようで、金銭的に毎月ギリギリで生活をしているようです。
その意味で金銭面での安定をしたい、という気持ちが強くそれが不安につながっているとのこと。
賞与などで賄えるので、正社員になりたい気持ちが強いようです。
これらの話で彼女自身がなぜ正社員になりたいと考えているのかを把握することができました。
まず、制度としてのアプローチと彼女の業務成果としてのアプローチがある話をさせていただきました。
制度として、というのはそもそも制度として正社員登用などがあるのか、ということです。
物理的に派遣社員を社員化している企業は多いのですが、この雇用主がその気があるのか、
そのような実績があるのか、というのは大変重要な視点です。
「彼女自身はそこを確認すると嫌われるのではないか…」というのを気にされていましたが、そこを確認しないと始まらないので、まずは確認できる範囲で確認してみることになりました。
もう1つ、彼女の業務成果としてのアプローチについてです。
上長などから「彼女をぜひ正社員にしたい」と思わせる仕事は出来ているでしょうか。
成果として何を挙げているでしょうか。
これは厳しい事実になりますが、「正社員になりたい」とおっしゃる非正規雇用の方の多くは、「正社員と同じことをしている」と印象を持っているのですが、実は正社員には、「一定期間での自己評価、上長評価。それに伴う準備、目標決め」であったり、
「正社員のみを対象とした会社イベント等への参加」などがあったりもします。
ですから、見えないだけで正社員として非正規雇用の方よりも責任を持っていることもあります。
こちらについては、会社によっても違うので、そこも含めて確認が必要です。
先に出した「成果」というのは事の本質でして、厳しい話ではありますが「非正規雇用でも良い」と感じて採用したポジションの方を「正規雇用にしたい」と思わせるのであればそれ相応の努力が必要です。
採用された側が「仕事に慣れているから」というのは当然、理由にはなりません。
まずは、きちんと状況を把握して確認して、再度相談に来る、ということで今回の面談を終えました。
このように、実は事実と感情を分けて考えられていないことは、本当に多いです。
感情的になっているので事実を把握したり、受け入れたりすることが出来ていないことは
よく起きます。きちんと落ち着いて事実を受け入れ、そのうえでどのような行動をするのが
良いかを検討していくことをお奨めします。
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