キャリアの考え方

悩みの感情が出てきたら、なぜそう感じるかの経験を振り返る

色々なご相談に乗る中で、多くの方が感情的になっています。
それは当たり前の話で、感情で「イライラする」「モヤモヤする」
などに時に苦しみ、悩みがあるからこそ、相談をするのだと思います。

今回は、それらについてどのように個人で考えていくのが良いか?
という表題の件について、書いてみたいと思います。

相談者の多くが、何かにモヤモヤしているように感じます。
そして、それらについてお話をお伺いすると、

「社内で、上長から◎◎を言われた」
「自分が想定していない異動が起きた」
「競合他社の動きが活発化して、業績が悪化した」
「周りとの人間関係が悪化している」

…これらに、共通するのは多くが「出来事」や「状態」であるということです。

何か外的な事柄を理由に感情が発生している説明をしてくださいます。
それ自体は、特に間違っていません。

多くの人が何か出来事が起きて、それに対して何かしらのマイナスの
感情が生まれたりしているのではないでしょうか。

ですが、ココで考えを終了しては、前に進めません。

その出来事が起きた原因を考えてみたり、
そもそもの根本的な原因を考えたり、
さらに「自分はなぜそのように感じるのか」という視点で
過去の自分の経験を考えてみることで、その出来事や感情の理解が進みます。

ですから、何か悩みが起きたりしたときには、
以下のように考えてみることが良いです。

感情→出来事→原因→自分がなぜそう感じるかの経験→意味の理解→実現

例えば、こんな調子です。

イライラする→想定外の異動があった→自分の成果がよくないから?
これが、感情→出来事→原因です。

さらには、上記の通り、
「なぜ、その出来事が起きるのか?」
「なぜ、それが原因だと感じるのか?」
を自身の経験から考えてみることです。

イライラする→想定外の異動があった→自身の成果がよくないから?→
過去に異動した方は、成果がよくない方が多かった(経験)→
本当に自分は成果が出ていないのか?それとも勘違いなのか?(意味の理解)

このように解いていくことで、
自身の成果について考えるキッカケや人に聞いてみるキッカケも生まれます。

例えば、今回の例で言えば「成果」に焦点が当たっていますが、
では、自身の業務にとっての「成果」とはそもそも何だったのでしょうか?
これをきちんと理解することが、自身の中での「意味の理解」に繋がります。

成果についての問いを上長に伺うことを始め、
きちんと自分自身で理解することで、元々お悩みであった「異動」についての
理解も進むかもしれません。
もしかしたら、その問いをしていくことで、異動原因が「成果ではない」
ということもわかるかもしれません。

そうすることで自身の中で「異動」を受け入れ、今後の一歩が進みやすくなるかもしれませんし、それでも納得いかないようでしたら「転職」という選択肢も出て来るかもしれません。

このように何かに「悩む」という感情をきちんと手順を追って、
自分なりに要因を分析してみてはいかがでしょうか?

きちんと手順を踏めば、何かしら自分の中で「意味の理解」が進みます。
意味の理解が進まない中で進んでいくと、同じように「感情」のみでの
悩みが続いてしまうかもしれません。

まずは、是非上記の手順に沿って考えてみてください。
それでも解決しないようでしたら、気軽にキャリアカウンセラーなどに
相談してみると良いと思います。

もちろん、転職エージェントへの相談も良いと思いますが、
あくまでも転職エージェントは、転職先の紹介というのが目的でありますから、
それもきちんと把握しつつ、今後の自分の道を考えてみてほしいと思います。

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