回答
話としては、
・新規事業を始める経営陣に不信感がある
・やる新規事業の失敗が続いているので、やらない方が良いと感じている
という2点についての相談でした。
結論としては、現職に残り対話をまずはしてみるということになりました。
「新規事業を始める経営陣に不信感がある」
まずは、彼女に仕事内容についてお伺いしました。
彼女は現在の新卒入社し、12年目のベテラン。
会社はITサービス事業者で自社でサービスをつくり、一般顧客に提供しています。
主力事業は好調で、その主力事業のマーケティングを担当されています。
マーケティングの中でもプロモーションに携わっていて、お客様にどうしたら魅力が伝わるのかを考えながらやる仕事にやりがいも感じているようです。
近年、次の成長事業をつくりたい、という経営の意向により多くの新規事業を立ち下げているようです。彼女の会社は少人数で行っています。
当然、人の数は限られていますから、日常業務+αで新規事業を一緒に行うことになるようです。
前向きにスタートしたのですが最近は、かなり後ろ向きの様子。
それはなぜなのでしょうか。
「やる新規事業の失敗が続いているので、やらない方が良いと感じている」
引き続き、その真意をお伺いしました。
最初は彼女も+αで行う新規事業の取り組みに前向きだったのですが、すぐに撤退を決めるため頑張った仕事が終了することに対して、いまいち納得感がないようです。
経営陣はすぐに始め、すぐに撤退するので振り回されている気持ちのようでした。
とても多い相談ではあります。
誰しもが日常業務に+αで新しい業務が加わり、それが実らないことは
嫌な気持ちになることには共感しつつ、以下のような話をさせていただきました。
経営陣の意図をすべてくみ取っているわけではないのですが、
撤退は遅いよりは速い方が良いということは事実としてあります。
撤退するタイミングが適正かどうか、についてはわかりません。
そもそもなぜ、新規事業をつくりたい、成長事業をつくりたい、と
思っているのでしょう。それは恐らく、新たな成長事業をつくることで
社会にも、従業員にも良い結果になると感じてやっているのではないでしょうか。
その意図を改めて確認してみてはいかがですか?
また、何事も始めるのには時間がかかることは理解されやすいのですが、
撤退自体もある程度、仕事として時間が必要になることは経営陣にも理解されていますか?
すると、「それはわからないが、もう少し対話はしてみる」ということで
一旦ご相談を終えました。
彼女自身は、日々仕事にもやりがいを感じていらっしゃいました。
経営陣としては恐らく今後の事業成長のためにも、新規事業の必要性を感じているようです。しかしながら、その新規事業の取り組みを現社員に依頼しているので、現社員からすると「新たな仕事が来た」という風に感じてしまうのです。
人材を確保できるできない、資金的にもできるできない、という問題はあるのですが基本的には別の人材で実施することを検討する方が良い、とこの経営陣に対しては感じました。
もし、別人材を確保できない場合には現状の仕事の「やらないこと」を決めたり、業務整理を行っていく中で新規事業にかけられる時間をきちんと確保して進めた方が良いでしょう。
このように、一見自身ではどうしようもできないことに悩まれている方も多くいらっしゃいます。しかしながら、対話をしていき、意図などを理解していくことで自身の考え方などが変わっていくケースや自身の提案により周りが変わっていくケースもあります。
ただ、何もしないよりは行動した方が変化が起こるのは間違いありません。
自身のためにも、今一歩行動を始めていくことをお奨めします。
オススメ転職サイトや転職エージェントに無料登録してみたい方へ