回答
話としては、
・他社には良い人材が集まっているように思える
・自らも採用目標が立っていて、厳しいと感じている
という2点についての相談でした。
結論としては、地道に活動していくということになりました。
「他社には良い人材が集まっているように思える」
まずは、彼の仕事内容についてお伺いしました。
彼は、自動車ディーラーの営業管理職をされています。
日々、メンバーの営業行動管理をしたり、自らも営業活動として
個宅訪問などを通じて、自動車販売・自動車修理などの営業活動をしています。
提案から購入まで時間がかかるものではありますが、住宅に次ぐ大きな買い物として
購入して納車したときの購入者の笑顔を見るのが何よりもやりがいになっているようです。
メンバー達の営業同行をすることもあり、だんだんとお客様のことを考えた提案が出来るようになってくる様子を見るのもとても楽しいようで出来る限り長く続けたい仕事だと考えているようです。
しかしながら、最近は離職率が高くなっており、若手営業マンが「向いていない」と言って、早い段階で退職してしまうケースが多く起こっているようです。
上長である支店長からは「きちんと育ててほしい」という要望が出ていたり、
最近では「人材自身が悪い」と多少荒れている様子。
Kさん自身も「他社にはなぜ良い人材が多いのだろう」と考えたりしている
ようでした。
ここで追加で以下について質問をさせていただきました。
良い人材とはどのような人材ですか？
Kさん曰く、自ら物事を考えることが出来て、自発的に動くことが出来る。
自分の将来を考えて、その職場に定着している社員。とのことでした。
言語化は出来ているようです。
次に「他社とはどのような会社ですか？」とお伺いしました。
すると、
競合ディーラー同士の情報交換会などがあるようで他社ディーラーには
定着率が高く、必要要件を満たした営業マンが多くいるようにうつるようでした。
「自らも採用目標が立っていて、厳しいと感じている」
離職率が高い状況から、営業管理職自らが採用活動も行う、
という目標が支店長から言い渡されたようです。
リファラル採用と呼ばれるお知り合いに入社していただいたり、
自らがスカウト活動などを行って営業マンを集めるような目標が立っているようです。
これが非常に厳しいと感じている、とのことでした。
自らには人脈やコネクションもないため、どこにいるのかわからない、
ということでした。
それらについては、以下についてお話させていただきました。
まず、「営業管理職自ら採用活動を行うこと」に同意しているのであれば
その方法論を考えていく必要があります。
自らのコネクションで考えられないのであれば、もしかしたら現在の
営業メンバーに同様のリファラルを声掛けてみても良いかもしれません。
集め方の方法論が定まっていないがために、行動出来ていないのではないでしょうか。
他にもSNSなどが許されているのであれば、声掛けをしてみてもいいでしょうし、
求人媒体などの利用も容認されているのであれば利用してみるのも良いかもしれません。
すると、「方法論は結構あるんですね」ということで、
安堵の表情を見せてくれました。
今回のケースで言えば、何となくの状態で行動や思考が止まっていて
方法論を冷静に考えることが出来ていないがために、漠然とした不安に
駆られているようでした。
そもそも「採用目標」なるものが本業と別であることについて、
議論をするのも手かもしれませんし、それは決定事項として変えられないのであれば
地道にやってみるのが良いということで、話はまとまりました。
起こっている状況について漠然とした不安から行動が億劫になることは
よくあることです。
まずは、冷静に状況を考えて出来得ることを行動してみることが
解決に繋がることは言うまでもありません。
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