キャリアの考え方

キャリアには、正解がないことについて

キャリアカウンセリングをしたり、コンサルをしていると
「どうしたらいいですか?」ということを聞かれる場面が多々あります。

気持ちはとても理解できるのですが、キャリアには正解がありません。

今回は、「キャリアに正解がない」ということについて少し書きたいと思います。

多くの方が受験をし、大学生となり、大学卒を引っ提げて就職活動を行っています。
就職活動では、「●●大卒」ということはサラリと伝え、企業の内定を勝ち取ります。
そして「大学に進学していてよかった」ということを感じたりします。

一方で、高校卒業をして、上京をして0からWebデザイナーとして未経験採用。
先輩や上司に教わりながら、徐々にスキルを身に着け23歳頃には入社5年を超え、
企業案件などに率先して取り組む社員に育つ方もいて、この方は、
「早めに上京して就職して良かった」と感じたりします。

いずれも、その方に合った、もしくは必然としてのキャリアであると思います。
このどちらかが成功でどちらかが失敗ということを言うことはできません。

また、違うケースもあります。

営業職として仕事を始めた女性がいました。営業成績も上々で、将来を期待されています。
しかし、自分の意図せぬタイミングでご懐妊され、旦那様のご都合で地方転勤が決まりました。
旦那様といたい気持ちやこれから生まれる子どもの事を考えて旦那様と一緒に地方に移住する決断をされ、退社することになりました。

一方、地方で20歳の若さでご結婚をした女性がいました。
旦那様は、3代続く繊維工場の息子。
20年後には跡を継ぐ予定で、今は新人として工場で父親と働いています。しかし、景気低迷により会社を閉めることになりました。地方で仕事がないので、「一緒に働く」として上京。元々、販売員などをしていたその女性も上京をして、販売員として働くことになりました。

これらのどちらかが、正解ということはあるでしょうか。

偶然のことや、必然のことはあるにせよ、
自らの進んだキャリアに正解などはありません。

ただ、「どうしたらいいですか?」ということに対して、
知識として、対象企業の業界、対象企業の福利厚生、対象企業の業績などの知識を
一緒にお調べすることはよくあります。
事実として公表されている情報をきちんと把握したり、出来る範囲で企業研究することは
「正解・不正解」とは違う問題ですが大切です。
自らの望むものが明らかで、それと合っているかどうか、という意味での「正解」はあるかもしれませんが、今後の進む道について「正解・不正解」はわからない話です。

その意味では自らの中で「正解にしていく」というのが正しい考え方かもしれません。

「自分はこれで合っているのか…」というのは不安になるのは普通のことです。

自ら決断する必要性をきちんと理解をして、それを自分の中で納得できるキャリアに
していくのは、他でもなく、自分だということを理解していきましょう。

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