回答
話としては、
・部門間の壁があるように感じている
・互いが何を大切にしているか、揃ってほしい
という2点についての相談でした。
結論としては、まずは、自分の意見をきちんと持つ、ということになりました。
「部門間の壁があるように感じている」
まずは、彼女の仕事内容についてお伺いしました。
彼女はWebサービスのWebデザイナーをされています。
Webデザイナーと言いつつも、サイトを訪れたユーザーの数値把握などもしながら、
自らのデザインがどのようにユーザーに影響が出たかも見ていて、
デザイナーとしての幅が広がっている今の環境にとても満足されています。
サービスを推進する際には、多くの職種が絡み合って業務を進めるようです。
マーケティング、営業、ディレクター、エンジニア、カスタマーサポート等。
週1回のMTGをしながら進めていますが、想定されるユーザーについて会話するときに
円滑に話し合いが進んでいるように見えて、実はMTG外では言っていることが違っていたり、何かとデザイナーは挟まれる立場でもあるために大変な思いをしているようです。
何か施策を実施することになると、デザイナーはマーケ側からの指示を元に、
エンジニアと協力しながらサイト改善を進めます。
すると、エンジニアから「それは~の方が効率がいいのではないか」という話になり、
それをマーケ側に伝えると、「それだと話が変わってくる」という調子。
これらを「壁」と感じているようでした。
「互いが何を大切にしているか、揃ってほしい」
具体的に、何が揃っていくといいのかについて、お伺いしました。
すると、
ユーザーの心理を考えるのであれば、ターゲットなどをきちんと共通で認識を持って、
どんな方の何を解決するためにやっていて、それを手段としてサイト改善で行っている
意識などを揃えていきたい。
という回答でした。
恐らくそれらは、リーダーや事業部長などが揃えていくことが多いのですが、
マーケ担当者がリーダーを兼ねているため、多少そこにも難しさがあるようです。
そこで、以下についてお伺いしました。
このような問題が起きた時に、Oさんはどのように考えたり、行動したりしているのですか?
すると、
自分としては、マーケ側が正しいと思うことが多いが、どうしても動かすとなるとエンジニアの協力が必要だと思っていて、動かすことも重要だと考えている。
とのこと。
この質問をしている中で、Oさんは「私がどうしたいのかをもっと持たないといけない」ということに自ら気づいたようでした。
本来であれば、デザイナーという職種は、当然デザイナーとして、ユーザーにどのようなビジュアルでサイトを作成すると伝わるか考えたり、サイトを回遊することでどのような体験を提供したりできるのかを考える重要な職種だと考えられます。
ですから、このようなケースで中間管理職的な挟まれた立場で物事を考えたり、
どちらかに加担するという考えではなく、自らが考えて自らも意見する方が重要なのではないでしょうか。
今回で言えば、カウンセラーとして何かをお伝えしたり、アドバイスをしたわけではなく、
質問を投げかけることでOさん自らが気づいて行かれました。
ご本人も納得感があるようで、まずは自らどうしようか考え、それを互いに共有していくことで良い方向に向かう可能性がある、ということをお話されていました。
まずは、状況を整理した上で「自らの立ち位置や意見」を考えてみることで
客観的な思考が出来ることもあります。
何か問題が起きていると感じたら、冷静に現状把握を進めてみることをお奨めします。
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