個々人に合ったキャリア形成を進めていくことが重要なのは、
皆さんも理解されているのではないでしょうか。
キャリア形成とは、平たくいうと「職業生活設計」です。
その方の環境に合った職場・働き方を考えていく時代に突入しています。
今回は、そのキャリア形成について、
特に「外的キャリアと内的キャリアの違い」について書きたいと思います。
そもそもキャリアとは…
キャリア…
環境との相互作用によって、
生涯を通じて個人が構築し、個人により意味付けされたもの
と、言われています。
キャリアと聞くと何となくキャリア官僚などのイメージで
「良い仕事に就いている」「順調に出世している」「格式高い」
などをイメージしてしまいがちですが、
本来は個々人の中で動いているものになります。
その意味では、人それぞれのキャリアがあり、
その方に合ったキャリアを形づくっていく必要性は理解できるのではないでしょうか。
ここで、近年課題となっているのが「内的キャリアの充実」です。
まずは、外的キャリアと内的キャリアの違いについてイメージしてみてください。
外的キャリア…
客観的(他者から見える)
・学歴
・業界
・地位
・職歴
・給料
・出世
=アップダウンするもの
内的キャリア…
主観的(その人なりの特徴)
・仕事観
・やりがい
・意味づけ
・モチベーションとなるもの
・興味
・使命感
=アップもダウンもない
以前は、「外からどう見えているか」という外的キャリアを重要視する傾向が
強くありましたが、最近は「その人の特徴にあったキャリア」ということで
「内的キャリアの充実」の必要性が問われています。
外的キャリアについての支援は、事業主側に各種助成金制度等での教育制度や
技能検定制度などが提供されています。
また、各職場で伸ばすべき研修制度などもあるとは思います。
但し、内的キャリアに関しては定量化しにくいことですから
企業や制度としての支援は少ないと言えます。
内的キャリアを充実させるためには、「在りたい自分」を考える必要があると
言われています。つまりは、やりがいや生きがいです。
「在りたい自分」とは、つまりは「自分にとって良いと思われる方向」です。
これがしっかり決まっていくと、必要に応じてスキルや能力、知識などが
入ってきます。
職業や地位などの具体的目標ではありません。
進むべき方向という考え方です。
これらを自問自答し、きちんと自身に合った進む方向を決めることは
大変重要です。
ついついキャリア形成というと、客観的な「周りからどう見えるか」という
ことを先行して考えてしまいがちです。
今回紹介したような「内的キャリア」を意識することで自分が迷わずに
進んでいくことが可能となってきます。
まずは、胸に手をあてて、「在りたい自分」を考えてみることをお奨めします。
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