回答
話としては、
・今までは、順調にキャリアを築いてきた
・マネジメントが出来ないレッテルを貼られてしまった
という2点についての相談でした。
結論としては、現職を続けるということになりました。
「今までは、順調にキャリアを築いてきた」
まずは、彼女がどのようなお仕事をしてきたのかお伺いしました。
彼女は、現在の40代になるまで多くの職種を経験されてきました。
児童教材販売、大手ホテルのマーケティング、行政の広報担当、ホテル会社の人事担当、事業会社のディレクター…
各職種・業種で、そつなく仕事をこなされてきました。
新卒時は営業力を付けるために、児童教材の販売からスタートをし、キャリアを重ねる中で他職種にも興味を持ち、マーケティングや人事なども挑戦をしてきたようです。
マーケティング部署をやっていた時にはリーダーにも抜擢され、メンバーマネジメントも共にやってきており、業績貢献などもしてきたようです。
とてもやりがいを感じて仕事をしていたのですが、次々と違うことに挑戦したくなり、そのたびに転職をしてきました。
現在は、ITサービスのカスタマーサクセス部門のリーダーを務めています。
近年言われているカスタマーサクセスという概念の元、顧客を成功に導くための仕事をされています。
仕事自体はとてもやりがいを感じているようです。
しかし、浮かない顔をされています。
「マネジメントが出来ないレッテルを貼られてしまった」
そこで、悩みの根本にありそうなお話についてお伺いしました。
彼女がカスタマーサクセス部門でのリーダーをされているのは伺っていましたが
彼女以外にもメンバーが2名おり、その2名の教育担当及びマネジメントを任されていました。
1名のあるメンバーがどうしても仕事を覚えてくれません。
何度も叱り、怒り、指導を続けるのですがどうしても思うように動いてくれないようでした。
最終的には、その該当メンバーが「適応障害」と診断されることになり、そのメンバーの異動が決定する流れとなったようです。
この一連の出来事から、「マネジメントは向いてない」ということになり、1名で仕事をすることになり、今は新規事業をすることになっているようです。
一方的にお伺いしたのみで、判断するには難しい問題です。
しかし、私からは以下などの質問をさせていただきました。
・本当に指導をする中で自身に思い当たる節はないのか？
・自身としては、マネジメントを通じた仕事をされたいのか？
・感情的になっていないか？
すると、「思い当たる節はある」「マネジメントをしたいわけでない」「感情的になっている」ということがわかってきました。
いずれも、内容よりは「会社から決めつけられている」ということに対して感情的になっていることが、現在の心境のようでした。
幸い、会社からはまた別の役割を与えられています。
それは新規事業の立上げプロデューサーです。
重役であり、挑戦のし甲斐があることは本人も感じているようで、
まずは、そちらに挑戦してみる、ということに話はまとまりました。
今回のように、言われていること・決めつけられていることに対して
腹立たしいと感情的になってしまうことは、もちろん当たり前のことです。
しかしながら、冷静になってみて、言われていることの正しさを整理し、
今後の自分にとっては何が良いのか考えてみることは大切です。
まずは、過去を振り返りながら現在地を確認してみることをお奨めします。
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