相談者の声

【相談】Sさん30代男性「他社から見た自分の価値がわからない」

Sさん30代男性
Sさん30代男性
他社から見た自分がどれくらいの立ち位置なのか。
いつまで今の会社にいるのだろう。以前、転職活動もしたのだけど…

回答

話としては、
・市場(周り)からの自分の価値がわからない
・以前転職活動をしていた
という2点についてのご相談でした。

結論から言いますと、今の会社にこのままいる(転職しない)ということになりました。

「周りからの自分の価値がわからない」

まずは、なぜ自分の価値が気になっているか?について伺っていきました。
すると、自分自身はもっと年収を貰ってよいと感じていて、
それもあって外からどう見えているのか、というのを気にしていました。

このような気持ちや相談も非常に多いです。

これは、答えは単純で転職エージェント相談や転職年収診断をまずはして見ればよいのではないでしょうか。
勿論、エージェントや診断は「転職の背中を押す」という側面もあるかもしれませんので、多少高く評価が出る可能性もありますが、十分参考になるとは思います。
自分のいる業界の平均などを把握するのも重要かとは思います。

また、重要なのは「入社時・転職時の年収」ではなく入社してから
活躍・成果をあげた際の年収の上がり幅・どれくらいあがっていく可能性があるのかが重要というのを説明しました。

現在の年収にこだわりたい気持ちは分かります。
ですが、その後どのような年収シュミレーションなのか、
それは現職と比べてどうなのか、というのが大切だと思います。

ですから現職での今後の年収シュミレーションをしたうえで、一旦エージェントや年収診断ツールを活用し、おおよその自分の価値を把握してみるのをお奨めしました。

意外に現職の可能性を見ていないケースも多いため、まずは近くの先輩に話してみたり、相談できる上長なのであれば、きちんと「お金・年収」の話もしていくのが良いです。
自分自身の環境をきちんと把握して、外も参考までに見てみるのは非常に良いことだと思います。

「以前転職活動をしていた」

誰もが知る外資系ECサイトの営業マネジャーの面接などを受け、
以前内定をもらっていたようでした。

今後の成長企業であり、年収UPも今後見込めそう。
今までの経験も活かせそうで文句ない職務内容。
内定を貰い返事期限を決められ、
ギリギリで入社しない選択をしたことがあったようでした。

では、なぜ断ったのか。
それは上記に記載の通り「入社時の年収」だったようです。
入社時の年収が現年収よりも下がるとのこと。

現職では転職が決まり、退職日が決定すると「年収は?」という会話が多く、そこで下がる現実が嫌なようで、周りも「だったら、なぜ転職するの?」という会話になるようです。
今でこそ、年収UPする転職は当たり前になってきていますが、採用する側からすると能力が未知数の転職者に対して最初から大きな報酬を与えるのではなく、入社してある程度慣れて成果を出してから報酬UPすることは今でも多数起こっていることなのではないでしょうか。

また、今後も続く仕事人生において現職社員に答える内容が全てではありません。
「入社時の年収が低くて、それを現職に言いたくない」ということを知った転職内定先は、その方に対してどのように思うでしょうか?

加えて、断った理由として「管理職採用ではない」とのこと。
現在は管理職をしているためそれが出来なくなるのが「嫌」。

ここでも「嫌」が出てきています。
好き嫌いは非常に重要な感情ではありますが、
仕事では
好き嫌いより「得意不得意」の方が大切とも言われています。

管理職がすぐできなくても、今後の管理職に昇進する可能性をきちんと把握しておく必要はありそうでした。現場を理解している方を管理職にしたい会社も多くありますので、まずはプレイヤーとしてある程度、業務理解を進めてから管理職昇進を検討する会社も多くあるのが事実です。

その「嫌」という感情が、一時の感情なのか、今後も大切にしたい感情なのかを落ち着いて考えてみることを勧めました。

最終的には、その方は現職の年収シュミレーションを先輩と行ったり、現在の仕事の良いところを改めて考えなおして、「意外に良い環境で働けているな」ということに気づいたようで、その後も現職で活躍をされています。

このように「当時なぜその選択をしたのか」を改めて考えることで自分が何を気にしたり、大切にしたりしているかが明らかになるので、現職をもっと頑張ろう、となることも多いです。

現職への不満などから転職を考えたり、外が気になることは決しておかしなことではありません。しかしながら、無理に転職をすることはお奨めしません。
転職も手段でありますから、自らが今後何を求めるのかをきちんと考えてる必要があります。
結果的に、現職が自分にとって大切ということに気づくことも立派な転職活動だと思います。

現在の立ち位置と今後のことを考えながら、自分なりの答えを探していきましょう。

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