キャリアの考え方

自己の再評価・自己分析[キャリアプランニングプロセス]

キャリア・プランニング・プロセスとは、キャリア形成を図る際の論理的な手順です。

自分自身のキャリア形成を考える際の指針となるものであり、
キャリア形成を考える際の手順です。

キャリアカウンセラーはこのような手順を学んでいますが、
求職者側もステップとして意識しても良いと考えています。

以下の通りです。

ステップ1:意思決定の必要性の自覚
ステップ2:自己の再評価
ステップ3:職業・仕事の特定
ステップ4:選択肢に関する情報収集
ステップ5:仮決定
ステップ6:教育・訓練
ステップ7:就職・異動

今回は、このうちの「自己の再評価」について書きたいと思います。

本来、「評価」とは自分自身ではなく周りがするものです。
周りとは、上司であり、自分自身がサービスを提供しているのであれば、
その顧客やマーケットのことです。

ですが、転職・就職・異動などのタイミングでは自分自身を再評価する、
つまりは「自己分析」が重要となります。

なぜ、自己分析をするのかというと…
・より満足度の高い職業を選択する判断基準を持つ
・2つ以上の選択肢がある場合に1つを選ぶ判断基準を得る
・正確で肯定的な自己評価が形成される
からです。

自分自身を知っていることで、
「あ、自分はこんなことを考えているんだ。で、あればこれにしよう」
という決断が出来るようになっていくことを目的とも考えています。

キャリア理論から、興味を活かし、自身の能力を活用し、価値観の達成をしている仕事に満足すると言われています。

その「価値観」とは個々人のものであり、
自分にとって幸せな人生を築いていく指針となるものです。
ですから、満足の得られる意思決定をするためには、自分の興味・能力・価値観を明確にする必要があります。
そこに今までの「経験」を足し、興味・能力・価値観・経験の4つから自己概念を明確にしていきます。

自己概念を明確にするためには、以下を自問自答してみてください。
いずれも「自分の興味・能力・価値観・経験」に基づいています。

・経歴はどんなものだったのか?
・どういう活動が一番楽しいか?
・1週間の休みがあったら何をしたいか?
・一番楽しいと思う業務は何か?
・何に時間を使いたいか?
・自身は外交的か?内向的か?
・自分の才能や能力は何だと思っているか?
・仕事をするにあたっての優先順位は何か?
・仕事を通してどういう価値を達成したいか?
・今まで憧れていた職業はありますか?

これらでもわかってきます。
また、最近よく相談で多いのが「人生の節目」によって、自らの価値観が変わったり、揺さぶられたりしているケースです。

その際は、「一時的な感情か」「継続的なことなのか」を冷静に考えてみることをお奨めしています。

また、自己分析は転職サイトで診断ツールがあったり、転職エージェント、キャリアカウンセラーがアセスメントと呼ばれる診断ツールなどを活用していることもありますので、人と対面で相談しながら進めたい場合は、検討しても良いと思います。

また、それら自己分析を書き溜めておくことは重要です。
人は、忘れ、変わっていくのが普通だからです。

それら書き溜めた自分を見ていると何に興味があり、何をスキルとして持っていて、何を考えているか、求めているのか、今まではどんなことをしてきたか。
これらがわかってくると、次に自分が進むべき方向がだんだんと分かってきます。

まずは、出来ることから自問自答していきましょう。

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