キャリアの考え方

モデル年収に惑わされないようにするには

就職情報や転職情報の募集要項に「モデル年収」と記載があることがあります。

今回は、モデル年収について私感を書きたいと思います。
あくまでも私感ということを改めて申し上げておきます。

就職や転職する際に、気になる点としては「年収がどれくらいになるのだろう」という
ことがあります。
希望年収とはまた別の議論で基本的な感情として、起きうることだと思います。

30歳 営業職 年収500万円 (転職2年目)

と、行った表記です。

これを見て、「あ、それくらいならいいな」と感じることは自由ですが
事実としてその金額が保証されているわけではないことを改めて把握してください。
それのみに惹かれて入社をして、うまく言ったケースは驚くほど少ないです。

多くの企業が、このモデル年収に「皆のモデルとなる、理想的な年収モデル」を
記載していることが多いように感じます。

「その会社にとって、うまくいっているケース」なのです。
ですから、その背景には会社独自の評価制度、会社業績、その該当する業種の概況など
があります。

それらを把握できる範囲で先に把握しておくことをお奨めしています。

特に評価制度というのは事前に分かりにくいものであるので、それについても
Webサイトや面接時、聞きにくければエージェントを介してなど、何かしらで知っておく必要があります。

評価制度も成果をベースしたものが増えてきていますし、MBO、OKRなど手法も様々です。
モデル年収の額に捕らわれず、まずはそれを知ることから行ってみてはいかがでしょうか。
「頑張り次第でいくらでも…」なんてうたい文句は、求人広告のキャッチコピーの1種で
あることがありますから。

また、ほかにも年収に関する勘違いで「平均年収」があります。
上場している会社であれば、公開されていますが、一部上場していない会社でも募集要項欄に記載されている会社もあるようです。

そこで「あ、この平均なら(自分は平均貰えるなら)いいんじゃないか」と考えるのは
少し浅はかです。
ご存知の通り、全従業員の平均ですから、上と下がいるわけです。
重要なのは、「中央値」になります。
中央値とは、その名の通り、中央に位置している最も比率が多い群を指します。
聞ける会社には「中央値としての年収は…」ということを聞いてみても良いかもしれません。
もしかしたら平均年収よりは低いことがあると思います。
上級管理職の方の給与が高ければ、平均年収はあがるのでそのメカニズムを最低限理解しておくことをお奨めします。

このように与えられている公開情報については、その背景にはどんな事実が隠されているのか、自分に当てはめた時にどのように当てはまるのか、をきちんと考えることは必須です。

「モデル年収」「平均年収」だけに惹かれて決断することは、勿体ないです。
モデル年収や平均年収は、会社のプロフィールの1つであり、個としての自分の人生との関係性をきちんと考えていく必要があります。

勿論、出されている情報が「嘘」であるという意味ではありません。
見えている情報の編集能力こそが、必要になってきますので、目で見ている情報を疑って、
きちんと事実を把握することに努めてみていただけたらと思います。

オススメ転職サイトや転職エージェントに無料登録してみたい方へ転職ナニカラのオススメ転職サイト記事へ